始まりは、リンゴのドラムのTheBeatlesの文字のアップで、マル・エバンスらのスタッフが楽器をセッティングする所から、ポールがピアノを弾き。隣にはリンゴが座ってます。
この頃は、まだポールとリンゴの仲そんなに悪くないみたいでしたね。演奏曲は「サミュエル・バーバーの絃楽のためのアダージオ」の一節といわれています。 場所はトゥイッケンハイム映画スタジオですね。途中からリンゴの所へジョージが来て、カメラの前で、ツーショット。
いきなりジョンのアップでDon't Let Me Dowmが始まります。傍らにはヨーコ。 ポールがコードを教えながら進行するMaxwell'sSilver Hammer、 マル・エバンスも金槌叩いて参加しています。 マイクの調子が悪いのか?ジョージがマイクで、感電?。
マイクひとつでジョンとポールが歌うTow Of Us。続いてI've Got A Feelingここで、ポールがギターフレーズを注文しています。皆は黙ってポールの注文に応じてるも内心嫌々そうに見えます。 |
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Oh,Darling、One After 909、909の作曲の由来みたいなことをポールがスタッフにしゃべってます。「ジョンが15歳の時につくった曲なんだ、昔はあまりいい出来では無いと思ったけど、今はいいかもね」
突然始まるポールとリンゴのピアノの競演、曲はジェリー・リー・ルイスのホール・ロッタ・シェイキン・ゴーイン・オン。
ポールとジョージの口論のシーン、ジョージがひどく怒ってる(涙目に近い?)。ポールの要求に対して、ジョージ納得がいかず、ポールに「君の言うとおりにギターを弾いてみるが、それで満足できなければ、自分は仕事を降りる」みたいな事をいってるようです。(「Tow
Of Us」でのギターでベースラインを弾くことで、もめたのですね)「そういうつもりで言ったんじゃない」とポール。
「後でテープを聴いてみよう、そうすれば何が悪いのかわかるよ」とジョン、そして次の演奏開始。 Across The Universe、Dig A Pony。 Susie Parker。
リンゴとジョージが向かい合って座り、ジョージが新譜を披露、リンゴが手を叩いて、みんな静かに!の合図。 演奏をはじめるジョージ、 曲はI Me Mine。ジョンとヨーコの二人がワルツを踊る。ジョンは演奏しないでなにやってんだろうね。 この曲は独断的に仕切ろうとするポールを皮肉った曲だけど、当時はポールとて知るはずもなく、一生懸命セッションしてます。 |
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映画スタジオでのセッションはここで終わり。途中、ポールと口論するジョージの姿があり、「脱退」をほのめかしていましたが、結局このセッションを退席するという事件にまで発展しました。 またジョンの側から片時も離れないヨーコの存在も他のメンバーのストレスを招いたようです。 彼女は通称「ホワイト・アルバム」のレコーディングのころからジョンとともにレコーディング・スタジオ出入りするようになったようですが、他のメンバーやスタッフからは冷たい視線を浴びせられます。ジョージの退席の理由も、ポールとの衝突だけでなく、リーダーの役割を放棄したジョンに失望したと言うこともあったようです。
この映画スタジオでのリハーサル・セッションは1月16日まで続きますが、現場が音楽専門のスタジオではなかったこともあって、未完成のテイクが積まれただけでアルバムの完成には到底及びませんでした。
1月22日、セッションはアップル本社ビルの地下に新設されたアップル・スタジオに場所を移して再開されます。 話し合いが持たれジョージも戻ってきますが、このときハンブルク時代からのビートルズ4人の旧知のキーボード・プレイヤー、ビリー・プレストンをジョージが連れてきました。
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場面がスタジオ入りするビートルズメンバーのシーン、相変わらずジョンとヨーコ一緒だねFor You Blue。
「”I Dig a Pygmy" by Charles Haultrey and a deaf aids. Phase1 in
which Doris gets her oats」 有名なジョンの語りはここで言っています。 映画スタジオの時と違って、雰囲気が少し和らいでるような感じがします。ポールもはゃいでいるみたいだしね。マハリシがいかにナンセンスだったかとかを雑談。 Besame Mucho、ポールのベサメ、ベサメームーチョ!の歌声は最高。
再び場面がかわり、リンゴとジョージが先にいて、リンゴの曲をジョージがアドバイス、伴奏曲はリンゴのOctopus'sGarden。後からジョンかきて、ジョンはドラムセットへ、ジョンのドラマーも珍しいのでは? スタジオなごやかな雰囲気、そこへポールが登場、ひどい曲だなとポール、ジョージはこれからだよと答える。(多分そんな感じ) これじゃ関係もギクシャクしてしまうよ。場所を変えても何にもならない。
このときポールは女の子を連れて登場、リンダの前夫との間に生まれた娘だと思いますが、メンバーの間でも人気者ですね。 ビートルズの間には、スタジオには女性は入れないという不文律があった。?という話を聞いたことがありますが、本当だとしたら、すでにジョンがそれを破り、ポールもまた破っているわけです。
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You Really Got A Hold On Me、The Long And Winding Roadそして、ビリー・プレストンも映像に登場して、Shake Rattle Roll、Kansas Cityに、Dig It。
ポールがジョンに語るシーン。ジョンは黙ってポールの話に耳を傾けています。適当に話を聞いていると言うような感じではなく真剣な表情。 このセッションの目的や意義みたいなことをポールが熱く語っています。
またまた場面がかわり、本番だぞーって感じで今度ははじまる。Tow Of UsそしてLet It BeにThe Long And Winding Road。
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そして、いよいよファンにとって涙なくして観れないルーフトップ・セッション。アップルビルの屋上に即席のステージを設営させて、1月30日に行われたビートルズの最後のライブです。(4人が立つステージはもはや永遠に観ることはできません)
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屋上には、ジョンとジョージは毛皮のコートに身を包み、リンゴは朱色のつやつやしたコート、ポールは黒いジャケットのみ。しかし寒そうですねー。(リンゴの朱色のコートは、モーリーン婦人のもので、ジョンの毛皮のコートは、ヨーコさんのものだそうです)
チューニング終了後、始まりはGet Back。
(この映画で使われたこのシーンは、第一と第二テイクの編集版)
ビルの屋上から突然鳴り響くエレキ音に通行人はなんだなんだと上を見上げます。パイプくわえた初老の紳士が近くのビルの屋根に上るのが印象的。ミニスカートの女の子らも何処何処って、駆け足で騒いでいます。 さあみんな屋上だ!
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Don't Let Me Down、I've Got A Feeling ビートルズもだんだん調子が上がってきてます。もう最高のR&B
下では、ビートルズを愛するひと、毛嫌いするひと(=老婦人の「いったい何のつもり!」とは素直な意見です)様々のインタビュー、騒ぎはますます大きくなり、交通渋滞も。
One After 909+Danny boy、”All I Want Is You"のシャウト付きDig A Pony。どうやらジョンは歌詞を覚えていないらしく、”カンペ”を持ったスタッフの姿が見られます。
近所のクレームを受けてついに警察官が動き出しました。 アップルビルまでやってきます
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ビートルズ、ラストナンバーに再びGet Back
屋上まで警察官がきています。
マル・エバンスが途中アンプの電源を落として、ジョンに話し掛けます。ここでジョンはリードから落ちます。 ジョージが再びアンプの電源を入れ直します。その間ポールは知らない顔で「Get
Back」を絶叫。
マル・エバンスが説明して、警察官は引き上げます。
そして......演奏終了。 ”Thanks Mo!はリンゴの奥様モーリンへのポールのお礼の言葉、
”最後はジョンの決めセリフ
「I'd like to say "thank you" on behaif of the group and ourselvesand
I hope we passed the audition!」
(グループを代表して「ありがとう」のお礼をいいます。オーディションに合格するといいのだけれど!)
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